こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。
タッセル(Tassel)って知っていますか?
組み紐を、束ねた糸の一方を緒として、もう一方の端を束ねた糸に吊り下げて作った装飾品のことです。
衣服やカーテンの縁などに使われていますね。
腕・肩甲骨・鎖骨が胸骨からぶら下がって揺れているタッセルだと想像してみて下さい。
右手で左にある鎖骨を内側にたどっていくと、胸骨のところでつながっていますよね。
ここが胸鎖関節です。
腕を上げるか、肩をすくませるとここが動くのがわかるでしょうか?
で、この胸鎖関節のところから鎖骨、肩甲骨とつながり、さらに上肢がぶら下がるんですね。
この上肢と肩甲帯をタッセルに見立てて、体の前後にスイングさせてみましょう。
力を抜いてぶらんぶらんと揺れてみます。
メトロノームの動きにようなカッチンカッチンという動きじゃないですよ。
スイングする感じで揺れてくださいね。
何度かやってから左右の肩の柔軟性、バランス、リラックスの度合いを比較してみましょう。
変化を感じられたでしょうか?
この感覚を体現すると、腕は肩甲骨にぶら下がり、肩甲骨は鎖骨にぶら下がり、鎖骨は胸骨に支えられているのがわかります。
さらには、胸骨は肋骨に支えられ、肋骨は背骨に支えられ、背骨は骨盤に支えられ骨盤は脚と足に支えられ、足は床に支えられています。
もっというと、床は地面に支えられ、この地面は日本という地が支え、日本の大地は地球が支えているんですよねー。ヘ(゚∀゚*)ノ
手から足まですべての骨は地球に支えられているんです。
あんたねー、何ごちゃごちゃゆうての。
そんなん重力があるんやから当たり前でしょ。
そう、そのとおりですよ。
重力があるから僕らはうまく体を動かすことができるんですよね。
でも、その重力に逆らうようなことしてませんか?
肩や腕は重力にしたがってぶら下げておけばいいのに、わざわざ首から引っ張り上げて無駄な抵抗をしていませんか?
お読みいただきありがとうございました。