こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。
頚椎の1番と2番は、別名環椎、軸椎と呼ばれますね。
この2つの椎骨は、もともと球関節だったんです。
安定性がさほどないために、関節を安定させるために関節面が両側に移動し、環椎の椎体(ボール)が軸椎上に移動しちゃったんですね。
そんなわけで、本来あらゆる方向に動かせるため球関節をしていたものが、安定性を得るために車軸関節の要素を取り入れたわけですね。
体のしくみっておもしろいですねー。(・∀・)
環椎には棘突起がないので、頚部の骨を上から触察する時に最初に触れるのが軸椎の棘突起です。
環椎の棘突起にあたるのが、後結節といいますが、ちょうど後頭骨と軸椎の棘突起の間のくぼみになっていますね。
環軸関節をつくる環椎の下関節面は、後ろから見るとハの字に後ろが広がっていて、これは坐骨の向きと同じなんですね。
そして、関節面は凹面になっています。
軸椎の上関節面が凸面なので、ちょうどうまく噛みあいます。
この絵はちょっと宇宙人ぽいですが、これどっかで見たことないですか?
ちょうどお盆なんでこんな話もゆるしてね。
私たちが死んだらたいてい火葬にされますが、残った遺骨を拾う時に「これはのど仏さんですから、お骨の一番上に置かせていだだきましょう。」なんていう場面を経験したことないですか?
そののど仏さんが、軸椎つまり頚椎2番の椎骨なんですね。
たいていの方が、のどにある骨だと勘違いしているようですが。
エリックフランクリンが描いたイラストのイメジェリーだと、「上からの重みを支えるために腕を円形状に組んでいる人」です。
顔がかわいいっすね。(*^.^*)
顔がかわいいっすね。(*^.^*)
この環椎と軸椎で作られる動きが回旋の動き、わかりやすくいうと「いや、いや」する動きです。
この動きについては次回に書いてみますね。
それでは良いお盆をお迎えください!
お読みいただきありがとうございました。