こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。
鍼灸師の方がよんでくれているかどうかわかりませんが、今日は鍼灸に関するおはなしを。
治療関係のあるフォーラムの書き込みを読んでいたら、鍼灸実技の講師の先生が若い鍼灸師に対して「筋膜をとらえられない」「筋膜まで鍼を到達させることができない」と嘆かれていました。
その原因として、鍼灸学校でしっかりと解剖学を学んでいないことをあげておられます。
また、学校側も解剖学を単に暗記ものとしてしか指導していなくて、実際の臨床と結びついていないことを指摘され、筋骨格を3次元のものとして把握できていないので、事故を起こすのが怖くて深く刺せない鍼灸師が多いそうです。
さらに、鍼灸術は浅く刺して気の変調を調整するのが高度なスキルであって、深く鍼をさすような方法はレベルの低い施術だという風潮もまだあるようです。
なるほど、たしかにおっしゃるとおりで。
でも、何十年か前の僕が学生だったころだって、同じような状況だったように思いますよ。
そしてまた、この先生はこうも指摘されているんですね。
鍼灸学校の欠点は、触診の練習をほとんどしていないから触れて何があるのかがわからない。
その触診のしかたを教えても、こんどは解剖学の知識とリンクしていないからこれまた使えない。
そこで解剖学の知識を教えると、こんどは学校でさんざん教えられた「危険性」の恐怖がでてくるんだそうです。
どないやねん!
どないやねん!
結論として、臨床経験の少ないもしくは経験ゼロの教員が鍼灸実技を受け持っているという鍼灸学校の実態が問題だとおっしゃってました。
なんともはや、今も昔も同じやね。
学生のみなさん、学校に多くを期待しないほうがよろしいですよ。
必要な学びは自分でアンテナを立てて、工夫して学んでいきましょうね。
今は情報だけはわんさかありますから。
何がしたいのか目標を定めて、小さくてもいいから自分の核となるものを学生時代に作るといいですね。
あとは、学び続けることと経験の蓄積ですね。
僕もまだまだ道の途中です、がんばりましょう!(^O^)/
お読みいただきありがとうございました。