こんにちは。感じてわかる体とこころのしくみ講座の稲田です。
日々、痛みを抱えた方々の治療にあたっていると、よくもまあここまでガチガチの体になれるなーという患者さんに出会います。
背骨のしなりがほとんどない、骨盤の弾力性も感じられない。
そりゃ痛みもでるわな~、しびれもするわな~。
だって体が悲鳴を上げてるんですからね。
挙句の果てに、病院へいけば「腰椎の4番目と5番目がくっついてます」とか「脊柱管が狭窄しているので歩けなくなるようなら手術ですね」とか言われるんですよ。
本当は体はどうなりたいんでしょうか?
どうなっていけば体は喜びそうでしょうか?
一度、ゆっくりと体の声に耳を傾けて、体の感覚にフォーカスをして、親しい友人に話しかけるように対話してみるのもいいですよ。
心理療法のひとつに、イメージワークというものがあります。
イメージは僕らの無意識の深い部分に作用し、その人の心の奥からのメッセージが潜んでいるといわれていますね。
イメージ療法によるがんの治癒例もあるくらいです。
患者さんの抱えている問題を外在化させて、本人自身から切り離すことで、心の奥底にあるメッセージに気づかせ、その解決方法や実現方法を見つけるのに役に立ちます。
これとは別に、体自体をイメジェリーを用いて変化させるという方法がフランクリンメソッドの比喩的(メタファー)イメジェリーです。
多くの腰痛患者さんの、体に対するセルフイメージは、明確に意識されていないけどなんとなく硬い物体だったり硬く閉じたからだのイメージです。
逆に、健康でいきいきと生活されている方の体のセルフイメージは、なんとなく柔軟で開いたイメージじゃないでしょうか。
この自分自身の体のセルフイメージを変えることができれば、ガチガチの体に風穴をあけることも可能です。
ただし、これは外からだけの働きかけだけでは難しいですね。
もちろん、ある程度動かせるだけの筋肉や関節の状態にリセットするコンディショニングは必要です。
でも最後はご自身の脳神経系統のプログラムの書き換え、つまり新たな柔軟で開いたセルフイメージに上書きするエクササイズが必要です。
ここが一番重要であり、一番難しいところでもあるんですよね。
一般の方が、楽しみながら、ご自分の体と向きあい、気づき、自分の力でセルフケアができるスキルを身につけていただく最良のやり方は何か?
いろいろと模索中です。(*^▽^*)
ところで、ブルース・リーの『死亡遊戯』という映画をご存じですか?
昨夜久しぶりにDVDで最後のクライマックスシーンを観てたんです。
相手は鉄製の棍棒を両手に持ち、ブルースは細い竹の枝のようなものだけ。
その時の会話がとても示唆的で、ブルースリーの哲学というか映画の底流にながれるテーマが表現されているんですよ。
それは『柔軟性』ということ
それは『柔軟性』ということ
いや~今観てもやっぱかっくいいっすね~。(≧▽≦)
ちなみにブルース・リー先生は僕の中高生時代の師匠です。(^O^)/
お読みいただきありがとうございました。