こんにちは。感じてわかる体とこころのしくみ講座の稲田です。
感じてわかる体のしくみ講座のワークショップでは、ボーンリズムやイメジェリーを使って体の動くしくみを実際に体現してもらうことを重視しています。
たとえば、歩行をより良くするために左右の寛骨を車輪に見立てたイメジェリーを使うことがあります。
右足を前に振り出すと、右側の寛骨の車輪が後ろにスピンするんですね。
この時、左側の寛骨の車輪は相対的に前にスピンします。
この動きを交互にイメージして歩くと、腹斜筋が活性化し、脚の運びが軽やかになります。
また、背骨のボーンリズムに着目すると、右足を前に振り出すと、背骨は右に回旋します。
左足を前に振り出すと、背骨は左に回旋するんですね。
これを、頭の中でイメージしてもいいし、手を使ってモデリングしながら行ってもいいですね。
その他にも、歩行で使えるイジェリーはたくさんあるんですよ。
重力で前に倒れる、足の内反、恥骨の回転、仙骨のスパイラル、背骨の側屈と頸椎の反対側屈、ベネツィアのゴンドラ舟を漕ぐイメジェリー、腹筋のスライド、大腰筋で歩くなどなど。
これらをイメージしながら歩くと、歩行の姿勢が良くなり、歩幅が伸び、軸がすっと伸びた動きを作ることができるんですね。
僕は、普段散歩するときでも、何かのイメジェリーを使って歩くことが習慣になっていますが、普段の動きの際に、常に何かのイメジェリーを使って動きを作らないといけないわけではありません。
一度は体の体現を通して、変化した動きの経験を脳にインプットするわけですが、何度か練習するうちに脳が新しい経験を記憶するようになります。
これが脳のプログラムの書き換え、癖の修正となるわけです。
スポーツなどの競技中などでは、いちいち歩いたり走ったりする動作をイメージしながら動いているわけではありませんよね。
逆に心を一か所に留め置くようなことは、まわりが見えなくなるわけですからパフォーマンスの低下になります。
ですので、一旦イメジェリーを使って意識化し、脳に記憶させて習慣化できたら、イメジェリーにとらわれないで「忘れる」ことが大切です。
いちいち意識しなくても、自然と正しい本来の動きができること。
本来あるべき動きに統合されること、これが体の動きを学ぶことの目標ですね。
実際やってみるとわかりますが、たとえば普段ボールを投げる動作をまずやってみます。
ダイナミック・イメジェリーを使って、正しい動きのしくみに沿った動作をやってみます。
もう一度、いつもやっている投げる動作をやってみます。
そうすると、たいていの方は高い確率で変化を感じるはずです。
このような変化への道しるべが、ボーンリズムだったり、イメジェリーの活用と理解してくださいね。
とは言いつつも、イメジェリーを使って遊ぶのは楽しいですよ。
ちょっと昇りにくかったですね。(^▽^;)
感じてわかる体のしくみ無料メール講座では、寛骨が車輪でスピンするイメジェリーを動画でも解説しています。
お読みいただきありがとうございました。