こんにちは。感じてわかる体とこころのしくみ講座の稲田です。
わてが、フンボルトちゃんでおま。
ななめでごめんね。
お読みいただきありがとうございました。
私たちヒトは哺乳類に分類されますが、体の中心軸に脊椎をもつ魚類、両生類、爬虫類、鳥類とともに脊椎動物にカテゴリーに分けられます。
背骨をはじめとした骨格は、内臓を外部からの衝撃から守り、筋肉の付着する足場となり、体を動かすための支持装置として重要な役目がありますね。
骨の形をや骨格の構成を観察することで、その動物がどのようなライフスタイルをもっているかを読み取ることもできます。
もちろん、進化の系統の類縁性や、環境に適応するためにどのような能力を特化させていったかなども骨をみると如実に記されていたりするんです。
動物の骨格は、生きていくための能力を形として凝縮させたものであり、自然淘汰が生み出した精巧なしくみと、機能美をかねそなえた究極の装置であるといえるのだ。
これは、昨年11月に出版された『REAL BONES 骨格と機能美』の序文の最後に書かれてある文章です。
さまざまな種類の脊椎動物の骨格標本を、写真家の湯沢栄治氏がアートとして、骨の機能美を最高に引き出しています。
ページをめくるたびに、いろんなイメージが湧いてすごく楽しいんですよね。(^ε^)♪
とかく僕らは、体のしくみを学ぶという前提として、人間の体を想定しますよね。
まぁ、あたりまえなんですが。(-^□^-)
たとえば、ヒトの脊柱はS字に弯曲していますが、クロサイやサバンナシマウマの胸腰椎はほぼ真っ直ぐです。
同じ四足動物でも、アメリカバイソンの胸腰椎はやや上向きに凸湾し、棘突起が異様に長いです。
ほんとに、めちゃめちゃ長いんですよー。\(゜□゜)/
オオアリクイの首の骨格、人間だったら、ストレートネックと言われて、首の痛みや姿勢の悪さの原因にされますが、これでも自然に生きてるんですよね。
「なんじゃこれーっ」ていうような骨格形態をもつ、さまざまな動物の骨格をみていると、人間の骨格しか知らずに動きのすべてをわかったように思うのは傲慢なのかも知れませんね。
そうそう、この本の中で、僕の好きなフンボルトペンギンの標本が出てるんですが、大発見がありました。
以前、ペンギンのお腹に触ったときに、思ったよりもすごく硬かったんです。
これは、水をはじくために羽毛の表面が硬いんだと思っていました。
違うんですよ。
なんと、お腹側に甲羅のような骨格があるんですよね。(ノ゚ο゚)ノ
まさに、戦国時代の武将の鎧のような感じです。
なるほど、それであんなに硬く感じたのか~。
ななめでごめんね。
お読みいただきありがとうございました。