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首を回すときにはこの靭帯が働いてるんだ

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

首の動きつくる要素として、関節面にフォーカスして見てきましたが、今日は靭帯を通して動きをみてみましょう

ちょっと聞き慣れない名前が出てきますよ。

頭を左右に回旋させるときの重要な靭帯が2つあります。

ひとつが「環椎横靭帯(かんついおうじんたい)」で、もうひとつが「翼状靭帯(よくじょうじんたい)」です。


環椎横靭帯は軸椎の後ろ側をサポートしながら、環椎が軸椎の歯突起の周りを回旋するのを誘導しています。

頭を回旋するたびに、乾布まさつしているように、歯突起磨いている布だとイメージできますね。(^∇^)


翼状靭帯は軸椎の歯突起から、後頭骨にななめ上に走る2本の靭帯です。

頭を左に回旋させると、環椎と後頭骨は左に回り、軸椎は相対的に右にカウンターローテーションします。


そうすると、歯突起に付いている左側の翼状靭帯がゆるみ、右側のほうがテンションが強くなります。

このテンションが強くなった結果、頭は左に回りながら、右側に傾くんですね。

ややこしい話でしょ。

こんなのブログで書くネタかー、と思いながらも実は歩行の際にもこの動きが関係してるので大事なんですよねー。

背骨の動きの中でも、頚椎の1番・2番は特殊な動きをするので、理解しにくい部分なんですね。



お読みいただきありがとうございました。

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肩ってどこにあるんだっけ?

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

人が肩に痛みを感じたり、凝りを感じたりした時、どうすることが多いでしょうか?

ちょっと考えてみてくださいね。

多くの人は湿布を貼ったり、マッサージしてもらったり、お風呂につかったり、僕らのような整体や鍼の治療をしてもらいに行ったり、ストレッチをしたりということをしますね。

さて、これらに共通することは何だと思いますか?

そうですね、すべて事がおこってから対処しようとしていることですね。

症状に対して反応的にアプローチすることも、もちろん必要なことがありますが、もっとより良い肩の状態を作り維持することはできないでしょうか?

そのために、肩を構成する部位のデザインとはたらきを正しく理解しておくことは役に立つと思いませんか?

 ふーん、どうかちらねー

「肩」と普通にいっていますが、そもそも「肩」ってどこからどこを指すのでしょう。

腕の骨と胸郭はどこでつながっているのでしょうか。

胸郭は上半身の胸椎と肋骨・胸骨などで囲まれた一連の構造体を指していますが、「肩」も上腕骨・肩甲骨・鎖骨によって構成される肩関節複合体のことを指し「肩帯」という言い方をする場合もあります。

ちょうど股関節と腸骨・仙骨・下部腰椎を含めて骨盤帯というのと同じですね。

肩帯そして上腕・前腕・手という一連の構造が上肢帯ですね。

この上肢帯、肩帯を体からとりはずしたらどんな姿になるでしょうか。

こんな感じですね。


これだとアザラシやセイウチと変わらないですよね。

おいちょっと兄ちゃん、一緒にせんといてんかー


そして肩帯が付くとこんな感じに。


さらに上肢帯がぶら下がってくるんですね。


基本的なイメージはこんな感じですが、何か新しい発見・気づきがあれば幸いです。(^-^)/

お読みいただきありがとうございました。

【workshopの感想】終わってしまった背骨も受けてみたかったです!

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

8月もいよいよ終わりますねー。(/_;)/~~

さて先日は、感じてわかる体のしくみ講座『首をリラックスさせよう!』を開催しました。

今回も愛知県や和歌山、滋賀、兵庫など遠方からご参加いただきありがとうございました!

ワークショップの感想をいただきましたので、一部ご紹介しますね。

初めて参加させて頂きましたが、とてもアットホームな感じの中、緊張することなく楽しく事ができました。
内容も分かりやすく、イメージしやすく進めて頂きましたので大変良かったと思います。
実際に自分の身体を使って感じながら出来たのは、分かりやすくてきちんと理解することが出来たのでは・・・と思います。

オイルセラピスト


「首」をテーマにしているワークショップは珍しいので、知らないことが多く、勉強になりました。
質問しやすいフレンドリーな感じが良かったです。
いろいろなイメージを感じられるように日常からいろいろよく見たり感じたりしようと思いました。
終わってしまった背骨も受けてみたかったです。

M.S  ヨガインストラクター


僕の講座は、フランクリンメソッドという教授法をベースに、心理療法や整体・鍼の臨床経験を加味してプログラムを組んでいます。

今回のワークショップでも、自分で緊張を取る方法をマインド面とボディの面の両面から働きかけるやりかたをワークしてもらいました。

イメジェリーを使うと、心身のコントロールを自分が主体となって行えるんですよね。

そんなワークショップの様子はこんな感じでーす。o(^▽^)o


次回は9月25日(水)、テーマは『肩を解放しよう!』です。(^-^)/



 おいらも行きたいっす!


お読みいただきありがとうございました。

人間の肩の構造はどこからきたんでしょうか?

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

肩帯とは、肩甲骨と鎖骨、そして上腕骨を含めた肩関節複合体のことでしたね。

そもそも何故私たちには肩帯があるのでしょうか?

何故、腕は直接体の前面についていないのでしょうか?

もし腕が胸に直接ついていたとしたら、かなり不都合なことになりそうです。

まず衝撃を受ければ、ダイレクトに心臓にダメージをもらいますね。

また、腕の動かせる範囲もかなり限られてしまいます。

つまり、肩帯は腕と胸郭の間にあって、緩衝作用の役目をするスペーサーなんですね。

肩を柔軟に動かし、腕を使って物を投げたり、木の枝にぶらさがったりして弾力性と可動域の拡大をもたらしてくれるんですね。

進化の過程からみてみると、ヒトの肩の構造はどこから生まれてきたのでしょうか?

四足動物が後ろ脚で立ち上がって、前脚を腕として使うようになったのでしょうか?

馬などの4足動物の肩の構造はヒトのそれとは大きく異なっています。


肩甲骨が真横についていますよね。

馬は特に走ることに特化されて進化していきましたから、前脚の肩のしくみも働きもヒトのものとはずいぶん違うんです。

じゃあ、ヒトの肩帯のしくみはどこからきたのか?

みなさん、最近バンザイしてますかー。

バンザイするためには腕を頭の上に挙げられないといけませんね。

 安倍総理もちょっと窮屈そうな挙げ方ですね(^_^;)


今でもバンザイしながら生活している哺乳類といえば、チンパンジーなどの類人猿です。

中でも木の枝から枝へするすると渡り移るテナガザルなんかは、この肩帯がもっともよく機能している例ですね。

ジャン=バティスト・ド・パナフィユー著『EVOLUTION 骨から見る生物の進化』より

私たち人間の肩帯は、四足動物からきたものではなく、木にぶら下がって移動する動きから今の形に進化してきました。

なので、最近腕が上に挙げにくくなったという方はちょっとやばいですよ。

本来の肩帯のはたらきを取り戻すために、エクササイズをしたり整体などの施術を受けることが必要ですよー。

気持ちよくバンザイできるためにも、肩帯のしくみと動きを知ることは役に立ちそうですね。(^-^)/


お読みいただきありがとうございました。

世界ふしぎ発見!肩甲骨の旅

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

僕の治療院では、最初に問診票というものを書いていただいてます。

もっとも辛い症状は何か、などを記入してもらうんですね。

そうすると、たまに「健康骨のあたりが痛い。」と書かれる方がいらっしゃいます。

そう、「けんこうこつ」という名称と部位はなんとなく知っているけれど、健康な骨だと思われてたんですねー。((>д<))

正しくは肩甲骨、肩にある甲羅のような骨ですね。

英名ではshoulder bladeまたはラテン語読みでscapula(スカプラ)といいます。

地面を掘るシャベルのようなものをスカプラといったそうで、それに似ているので命名されたそうです。

実際に他の哺乳類の肩甲骨なんかはシャベルとして使われていたんじゃないでしょうか。

ヒトの肩甲骨のもともとの由来は肺魚やシーラカンスなんかの胸びれを支える骨から来ています。

そして、陸上にあがった両生類や爬虫類も腕の位置が腹側についていますね。

哺乳類は爬虫類とは別系統の進化をたどったと考えられているのですが、平原で生きることに適応した馬のような四足動物と、樹上生活に適応した霊長類では、肩甲骨の位置も違っていきました。

腕が頭の上で自由に動かせるために、肩甲骨が背中の方に移動していったんでしたね。

誰かの背中の左右にある肩甲骨をじーっと眺めていると、何かに似ていると思いませんか?

ヒントー地球規模で考えてみてください。(なんのこっちゃ)

左の肩甲骨 

 

右の肩甲骨

 

アフリカ大陸と南アメリカ大陸の国々を巡りながら、肩甲骨を探検するというのも一興ですよね。(^~^)

そして、物を投げたりする時の腕の振りは、この肩甲骨の動きの自由度が大きく影響しますね。

先日10勝目をマークした阪神タイガースの高校生ルーキー藤浪晋太郎投手。

セ・リーグでは、あの江夏豊以来の快挙だそうですよ。


肩甲骨がこんなに動かせてます。(ノ゚ο゚)ノ

兄貴ぃ~、これで巨人と8ゲーム差でっせ。
おう、これで残り試合全部勝ったら優勝やんけ~。
せやけど兄貴、わしら根っからのタイガースファンすね。
そらそうや、自分の体みてみぃな。わっはっはっー。



お読みいただきありがとうございました。

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バランスを取り安定させるためにゆるみましょう!?

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

バランスのいい姿勢、バランスのいい動き、体のことを語るときにこのバランスということをよく言いますよね。

あなたの場合はどのようにバランスをとり、安定させていますか?

筋力をアップして、体の強度を高めることによってでしょうか?

よく僕たちは、バランスをとるためにはもっと強度を高めないといけないと思いがちです。

腰痛をもっている患者さんに、体のバランスの崩れを指摘すると、必ず帰ってくる返事が「じゃあ、もっと腹筋と背筋を鍛えないといけませんね。」なんですよ。

また、運動指導をされている現場でも、最近は体幹とかコアを鍛えましょう、というのが流行っていますよね。

サッカーのセリエAで活躍している長友選手なんかも、体幹を鍛えてフィジカル的に外国選手に負けないようになったといわれています。

実際コアを鍛えることで安定感は向上しますよね。

ただここで言いたいことは、バランスが取れている時というのは、頑張っていない時で、力が入っていない時だってことです。

バランスを失った時には筋肉を使って立て直しますね。

つまり、力が強ければバランスが取れて安定する、というイメージは現実にそぐわない幻想なんです。



ところで、話は変わりますが、昨日2020年のオリンピック開催が東京に決定しましたね。

いや~チームジャパンのみなさん、素晴らしかったです。ヘ(゚∀゚*)ノ

そのオリンピックで思い出したのが、1988年のソウルオリンピック陸上100m決勝で競い合ったカール・ルイスとベン・ジョンソンのことです。

ベン・ジョンソンの走りはまるで弾丸のように体幹がぶれないで、筋肉のかたまりがそのまま突進していくようなイメージで、9秒79当時の世界最速を記録しました。

僕もあの時は「すげ~なぁ、やっぱりパワーの強いのが勝つんだー」と感心したものです。

カール・ルイスのあのしなやかな走りがかすんで見えましたもん。



けれど、その後になってべン・ジョンソンのドーピングが発覚して金メダルをはく奪されましたよね。

この事件がなければ、僕ももっと体幹重視に傾いていたかもしれません。(^_^;)

ただ、体幹を鍛えるのがいいとか悪いとか言ってるんじゃないですよ。

鍛えることも抜くこともどちらも大切だと思います。

どちらかに偏りすぎて、こっちが正しい、あっちはだめだというのが良くない。

それこそがバランスが悪いわけです。

日本には「中庸(ちゅうよう)」といういい言葉がありますね。

どっちもオーケーです。

ただ次のことは知っておいて損はないと思いますよ。

空間を移動していない時であっても、そこに動きがないというわけではありません。

内的な動きのバランスがそこにあるということですね。

ということは、体の位置を固定させてバランスを取るという考え方は、物理学の法則に合っていないことになります。

バランスというのは、体の機能的な問題だけでなく教育が関わる問題でもあります。

バランスを取るために固定させるような指示のしかたや教え方は、求める成果だけを教えているようなものです。

大切な、機能の理解や体現することが見落とされています。

そうではなく、あなたが自分でバランスや安定性を獲得していくプロセスが大事ですね。

魚を与えられるんじゃなくて、自分で魚を釣れるようになるほうがいいと思いません?

どのようにしたらそれが行えるようになるのかを理解し、実際に体現していくことが体のしくみを感じてわかるということなんですよね。(^-^)/

 ボクのバランス感覚はどう?

お読みいただきありがとうございました。

腕と肩をタッセルに見立ててみましょう!

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

タッセル(Tassel)って知っていますか?

組み紐を、束ねた糸の一方を緒として、もう一方の端を束ねた糸に吊り下げて作った装飾品のことです。

衣服やカーテンの縁などに使われていますね。


腕・肩甲骨・鎖骨が胸骨からぶら下がって揺れているタッセルだと想像してみて下さい。

右手で左にある鎖骨を内側にたどっていくと、胸骨のところでつながっていますよね。

ここが胸鎖関節です。

腕を上げるか、肩をすくませるとここが動くのがわかるでしょうか?

で、この胸鎖関節のところから鎖骨、肩甲骨とつながり、さらに上肢がぶら下がるんですね。

この上肢と肩甲帯をタッセルに見立てて、体の前後にスイングさせてみましょう。

力を抜いてぶらんぶらんと揺れてみます。

メトロノームの動きにようなカッチンカッチンという動きじゃないですよ。

スイングする感じで揺れてくださいね。

何度かやってから左右の肩の柔軟性、バランス、リラックスの度合いを比較してみましょう。

変化を感じられたでしょうか?

この感覚を体現すると、腕は肩甲骨にぶら下がり、肩甲骨は鎖骨にぶら下がり、鎖骨は胸骨に支えられているのがわかります。

さらには、胸骨は肋骨に支えられ、肋骨は背骨に支えられ、背骨は骨盤に支えられ骨盤は脚と足に支えられ、足は床に支えられています。

もっというと、床は地面に支えられ、この地面は日本という地が支え、日本の大地は地球が支えているんですよねー。ヘ(゚∀゚*)ノ

手から足まですべての骨は地球に支えられているんです。

ありがとう、地球さん!(^-^)/

あんたねー、何ごちゃごちゃゆうての。
そんなん重力があるんやから当たり前でしょ。

そう、そのとおりですよ。

重力があるから僕らはうまく体を動かすことができるんですよね。

でも、その重力に逆らうようなことしてませんか?

肩や腕は重力にしたがってぶら下げておけばいいのに、わざわざ首から引っ張り上げて無駄な抵抗をしていませんか?

肩を自由にするには、まず地球と仲良くすることからはじめてみましょうよ。(^∇^)

 ぼくらのお鼻もスイング、スイング♪

お読みいただきありがとうございました。

ユーチューブの動画も参考になりますよ

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

腕の方から肩にある関節を順番に触れてみましょう。

腕と肩甲骨の間にある肩甲上腕関節・肩甲骨と鎖骨との間にある肩鎖関節・鎖骨と胸骨の間にある胸鎖関節、この3つの関節が滑膜関節ですね。

滑膜関節というのは、滑液で満たされる関節腔のある関節のことです。

普通は、関節といえば骨どうしが関節腔で隔てられて連結しているものをいいますね。

肩にはこれに加えて多くの機能的連結があります。

肩峰下関節(第2肩関節)や肩甲胸郭関節、上腕肩甲モーションインターフェイスなどですね。

これらの関節、連結部は機能的なつながりですが、可動域のすべてを自由に動かせるためには、これらがよく働いている必要があるんですね。

ユーチューブなどの動画では、肩に関する解剖や動きの解説がたくさんアップされています。

それぞれに特色があっていいんですが、この動画による3Dグラフィックの説明がシンプルでわかりやすかったですよ。

英語ですが、ナレーションの声も渋くていい感じでした。

ただし、これを知識だけにとどめないで自分の体感に落とし込めるといいですね。



このような動画も自分の中にヴィジュアル的なイメージを作るのに役立ちますね。(^-^)/

 なんや、今日はオチなしか


お読みいただきありがとうございました。

しぇ~!肩甲骨を横から見たらこんなんだったよーん(@_@)

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

いや~嵐山がえらいことになっちゃいましたが、みなさんの所は大丈夫だったでしょうか?

さて、肩甲骨を後ろから見るとアフリカ大陸や南アメリカ大陸に似てますよねっていう話は以前にしましたね。

肩甲骨はシャベルのような板状の広い部分と複雑な突起の突き出た部分に分かれています。

体の真横から肩甲骨を見たらどんな形をしているでしょうか?

記憶をたどってちょっと紙に描いてみてください。

肩甲骨はばっちり解ってるよ、っていう方でも意外と細部を見てみると欠けた部分があったりするものですよ。

解剖学書なんかで肩甲骨の形は把握しているようでいて、正確に描こうとすると描けないのはスコトーマがあるからなんですね。

スコトーマというのは、眼科領域の用語ですが、視野には入っているけれど実際には脳が正確には認識していない、気づいていないことをいいます。

よく例にだされるのですが、自分のいつも着けている腕時計のデザインを正確に描けますかという質問があります。

これもほとんどの人が正しく描けないようです。

だって、時計は時間がわかればいいんだから、よっぽどのマニアじゃなければ細かいデザインなんて見てませんからねー。

でも、できれば肩甲骨の横からのデザインも正確にイメージできるようにしておくと、腕の上げ下げの動きの理解に役立ちますよ。

これが横からみた右側の肩甲骨


どんなイメジェリーがいいかなーと考えてみたんですが、こんなん出てきました。

左右の突起を腕に見立ててみると、

しぇ~


イヤミのしぇーのポーズ(知ってるざんすね)

次はこれ

人型の埴輪(はにわ)のポーズざんす

ちょっと無理があるかも知れませんが、雰囲気はわかるよね。(^▽^;)

さて、腕を上に上げるとき、肩甲骨の側面荷重(外側にかかる重み)は中心、背骨側に移動します。

その時に働くのが肩甲挙筋と菱形筋ですね。


他にも鎖骨などの骨の動きも同時に関与するのですが、このしくみは体が生物学的な効率を高めるための基本原則のひとつになっています。

肩甲棘の上のスペースの棘上窩(きょくじょうか)は、緊張が溜まりやすい場所です。

ここには棘上筋が上腕骨の大結節に付着します。


緊張しやすいこの筋肉のために、肩峰の下にはスペースが確保されています。

この筋が水分をたくさん含んでいて、滝の流れのように腕へ流落ちるのをイメージしながら外に向かってなでるようにストロークしてみましょう。

何回か繰り返しストローキングしてくださいね。

どうでしょう、腕が気持ちよくぶら下がる感覚が得られたでしょうか?

これも確かにぶら下がってますよね( ̄Д ̄;;


お読みいただきありがとうございました。

【1席空きが出ました】肩甲上腕リズムってどんなリズムかしら?

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

肩甲上腕リズム、肩の動きのしくみの解説に必ず出てきますよね。


はじめて聞く方のために簡単に説明しときたいのですが、誰か答えられる方はいますか?

はい!腕を上げる時、肩甲骨と上腕骨がリズミカルに動くことだワン。

え~、ちょっとアバウトすぎるので『プロメテウス解剖学アトラス』から引用させていただきましょう。

腕の外転時、上腕と肩甲骨は2:1の割合で運動する。
例えば、腕が90°外転した時に肩関節では60°の運動が起こり、その後に付随して肩甲骨が30°の運動をする。
この肩甲上腕リズムは、外転時に肩甲骨が自由に運動できることによる。
なるほど、シンプルで的を得た解説ですね。

ただ、僕なんかはこのような解説が延々と続くと、睡魔に襲われることがよくあります。f^_^;

この腕を外転する動きをもう少しデフォルメして、わかりやすくできないでしょうか?

肩甲上腕関節を構成している上腕骨頭は、ソケットになる肩甲骨の関節窩に比べると2~3倍の大きさがありますよね。


これは喩えていえば、飛行場の滑走路よりも飛行機のほうが大きいことになります。

飛び立つ前に滑走路から滑り落ちてしまいますよね。

肩甲上腕関節も何も起こらなければ、腕を上げると脱臼しちゃいます。

そうならないために、動きの2/3が腕を上げる動作で、残りの1/3が胸郭の上を肩甲骨が回転する動作になっているんですね。

そうそう、それが言いたかったのだワン。

うそこけ!きゃわいい顔して(`ε´)

この動きにはもちろん個人差もあるし、肩に何らかの疾患があれば当然変化しますね。

実際の腕を上げる動きには、肩帯の関節のボーンリズムも大きくかかわってきます。



お読みいただきありがとうございました。

足の機能を説明するモデルのひとつがトラス構造です

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

足の機能を説明するモデルは、いくつかあります。

その中でも力の吸収であったり、推進のためのてことしての働きを説明するモデルを紹介しましょう。

足は力を吸収し、リバウンドとして次の動きのためにエネルギーを貯めることができるというのはわかりますね。

てこの働きというのは、いわゆる土踏まずのアーチによってつま先立ちになった時に踵が前に動かされることを言ってます。

これらの機能のモデルになるのがトラス構造(三角構造)と呼ばれる構造力学モデルです。


このトラスは、身近なところでも結構使われていますね。

たとえば、鉄道の橋。

京都の宇治川に架かる近鉄の橋です。


東京タワーなんかも巨大なトラス構造ですね。


これに対して、橋として一枚の板を渡しただけの単純梁だと、強度が弱いですね。

また、四角い枠を重ねたラーメン構造もトラスに比べて強度が弱いです。


こちらはラーメン大好きの小池さん

   な、なに見てんのよ~

動きをみてみましょう

脚を曲げると、足が横に広がり足底腱膜が伸び、脚を伸ばすと足底腱膜が縮まります。

つま先立ちになると、このトラス構造をもつアーチは高くなり、弓の弦を引くように伸びて踵をつま先のほうに前へ押しやるんですね。

体重を下に戻すと、弦がゆるんで踵が後ろに戻るように動きます。


つま先立ちをしながら、「踵がつま先のほうへ動く」と思ってみましょう。

今度は、体重を戻しながら「踵が元にもどる」と思ってみます。

さて、何か新しい発見はありましたか?

  つま先ないのでわっかりーませーん

お読みいただきありがとうございました。

【東京開催】秋のフランクリンメソッドワークショップbyモートン・ディスマー

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

11月になりました。

ようやく朝晩涼しくなってきましたね。

秋が来たってかんじですね。秋といえば果物や木の実がおいしいですよね。

今年も田舎から栗が送られてきました。

栗は和菓子の素材としてよく使われますが、なかでも栗きんとんが好きですねん。(^-^)/

そして、この秋にはフランクリンメソッドのイントロダクションワークショップが東京で開催されます。

  いきなり話が飛ぶな~(*_*)

  で、なんでボクが登場したかって?
  ふふっ、そりゃー目がくりくりだからでしょ


講師はクリキントンじゃなくて、モートン、そうマスタートレナーのモートン・ディスマー先生です!(←このコメントちょっと滑ってますね ^o^;)

モートン・ディスマーによるワークショップは、日本では年に数回しかないので、日程を調整してでも参加することをおすすめします。

彼のユーモアあふれる話術とダンサブルな身のこなし、そして体のしくみに対する造詣の深さは、一度会えばもう虜(とりこ)になっちゃうよ。

まぁ、一言でいえばパッショネイト、そしてクレイジー(笑)なくらい純真な大人ですね。v(^-^)v

詳しくはフランクリンメソッドのサイトを見てね!


お読みいただきありがとうございました。

足は手から進化したの?or手が足から進化したの?

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

人間の「足」は手から進化したんでしょうか?それとも手が足から進化したんでしょうか?



オランウータンやゴリラ、テナガザルの足はヒトの足とは違いがありますよね。

 オランウータン


 テナガザル


 ゴリラ

大型猿ではありますが、木の枝をつかんだりもできるよう足の親指は他の4指と対向しており、指の長さも長いです。

ヒトの足は親指と人差し指が同じ方向を向き、手がするように物をつかむことはできませんね。

逆に、直立でバランスをとったり、前に歩くには都合がいいんです。

また、指の長さも他の類人猿より短く、趾骨が短くて中足骨が長いので、歩行はつま先ではなく中足骨頭と踵で体を運びます。

ここまで言うとだいたい答えはわかりましたね。

人間の足は手から進化しました。

手にある手根骨の三角骨と豆状骨が大きくなったのが足の踵骨なんですね。




大きな踵の骨とその上に乗った距骨がドームをつくることで、上からかかる鉛直の重力線をより後方にもってくることができます。

人間は他の多くの4つ足動物のように、つま先歩きをしていませんね。

そして、手掌腱膜が短くなって足底腱膜となり、これがゴムバンドのようになって足を持ち上げドーム状の土踏まずが形成されました。

足のモデルのところでも書きましたが、このような構造をもつことで、足は弾力性のあるエネルギー貯蔵装置に変化したんですね。

このアーチを支え平らにならないように、足の靭帯や筋によってサポートされています。

ところで、お話変わりますが、

今回ブログで掲載したゴリラやオランウータンの骨格模型は、東京上野にある国立科学博物館に展示してあるものです。

先月、東京へ行った際に、朝いちで乗り込んで写真を撮りまくってきました。(^O^)/

前から一度行ってみたかった所なんですよね~。(*^▽^*)

いやーここはいいですよ、さすが国立です。

あらゆる標本が展示してあるので、1日いても飽きないですよ。

ただし、昼近くになると人の数が猛烈に増えてくるので、ゆっくり見たい人は朝いちがおススメですよ。

ここは、進化のことや骨格のことに興味がある方は行って損はないですね。(^_^)v


お読みいただきありがとうございました。

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今回は、日本の林業の現状や日本の資源である国産木材の効果的な利用について解説!

ブログ記事での正しい学び方があるのですが・・・

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

読者登録していただいた方や、フランクリンメソッドプロトレーニングコースで学ばれている方からメッセージをいただくことがあります。

ブログためになります!
ブログを参考にして勉強してまーす!

いやぁー、ありがたいですね~。

このブログを通して、体のしくみについて楽しく学ぶきっかけになればうれしいです。

ただ、こう書きながらもちょっと気になることがあるんです。

みなさん、僕の発信している情報を鵜呑みにしないでくださいね。

ここで出している情報は、体系的ではないし、もしかしたら間違ったことを書いているかもしれません。

必ずご自分で検証するという作業はしてくださいね。

検証っていうのは、自分で解剖学書で確かめたり、情報の元になる1次資料(文献など)をたどって確かめたりすることです。

TVや新聞・書籍も含め、多くのメディアで発信していることは、何らかの「意図」が盛り込まれているものです。

テレビのニュースで流される情報、たとえば政治のことや海外で起きている事について、そのまんま信じるようなことはしませんよね?

えっ、信じてるの?(それはヤバいよ~ ( ̄□ ̄;)!!)

なので、僕のブログの記事も「疑い過ぎず、信じすぎず」のスタンスで読んでくださいね。(^-^)/

自分でちゃんと調べましょう!

基本的に、このブログは僕の学んだことのアウトプットの場です。

それと遊びの場です。(^▽^;)

体のしくみ講座、とタイトルに冠してますが、講座としてほんとうに伝えられるのは実際のワークショップだったり、1日講座でしかできません。

このブログを通して、解剖学や体のしくみの学び方に興味を持ったり、深めたりのきっかけになればいいなと思って書いています。

知識を得るためというよりは、少しでも「気づき」になれば本望です。

そして、これは本当にためになる、役に立ちそうと思われたなら是非ワークショップにもご参加ください。

ほんとうの学びの場はそこにありますから。

そこんとこよろしくね!(^O^)/

 なぁ、かあさん、それって講座に来いってことかい?
 さぁね、あたしゃゴメンだよ


お読みいただきありがとうございました。

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足関節の運動軸はどこにあるのでしょう?

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こんにちは。感じてわかる体のしくみ講座、講師の稲田です。

足の動きに関するメインとなる関節は、距腿関節・距骨下関節・横足根関節(ショパール)・足根中足関節(リスフラン)ですね。

足関節をを動かす時は、それぞれの関節運動が組み合わさっているわけですが、主要な軸は3つ考えられます。

この足の関節運動の軸はやや複雑なため、機能解剖学の本によっては記載用語に混乱があるようですよ。

で、3つの軸というのは、

1)距腿関節では、外果と内果をほぼ横断する軸です。

底屈と背屈ができますね。


2)横足根関節と足根中足関節では、軸はほぼ矢状面にあり、第2趾のラインを通ります。

回内と回外ができます。

3)距骨下関節では、後外方から前内方に斜め上に走る軸があります。

内反と外反ができます。


この3つの軸は足関節の複合的な動きに対して、上記の3つの関節内にできる軸が存在するってことです。

個々の関節では、たとえば距骨下関節なら外転―内転、底屈―背屈という動きもあるんですよ。

このへんちょっと誤解しやすいですね。

また、足の機能肢位というのがあって、これは足の骨格が下腿の骨に対して90度になっているんですね。


この肢位が正常な立位や歩行の基本になります。

足を後ろからみると、正常な軸アライメントは脛骨と踵骨が垂直に乗っています。

  右下腿と後足を後ろから見たところ

外反足といわれるのは、足底が外側を向く形(b)、内反足は足底が内側を向く形ですね。(c)

後足部の関節というのは、距骨下関節と距腿関節のことです。

構造的に、後足部の内反は人口の95%にみられるそうですよ。

なので、足が地面に接地する際に後足部が見かけ上の外反を起こすわけですね。

内反足から外反足へと転換されるんです。

そうすると、脛骨の内旋が大きくなるなどの生体力学的な連鎖が上方へと伝わっていくわけです。

これもなんだかややこしいですね。

要するに『足』は全身に影響をおよぼす重要な部位だということですね。(^-^)/

 えーっと、内反してー背屈してー
 ぎゃ~!わからへーーん

お読みいただきありがとうございました。

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