こんにちは。体で感じる解剖学、講師の稲田です。
片方の脚に体重をかけ、足を前に踏み出そうとした時に、骨盤に何がおこるでしょうか?
その動きの中で、体はどのように安定性を生み出そうとするのでしょう?
そうすると、寛骨は仙骨に対して、上方にトランスレート(平行移動)します。
関節の動きの表現としては、アップスリップといいますね。
その反対がダウンスリップで、下方へトランスレートすることです。
というわけで、体重を片脚にかけると、体重のかかっている側の寛骨がアップスリップするんですよ。
へぇーじゃあ、その時仙骨はどうなってんのと思いますよね。
仙骨は、体重をかけた側の脚でより上からの重みを受けるので、そちら側でよりニューテーションの動きをします。
ニューテーション、覚えてますか~。
前にうなずく運動でしたね。
ニューテーション、覚えてますか~。
前にうなずく運動でしたね。
ついでに言うと、このとき寛骨の上前腸骨棘(ASIS)はインフレアし、仙骨には斜めの軸ができてその軸にそってニューテーションするんですよね。
このあたりは、文章だけだと良くわからないかも知れないので下の図を参考に。
この図は、Diane Lee著 『ペルビック・アプローチ』 医道の日本社
からお借りしました。(スキャンがずれてますが(^_^;)
骨盤帯のバイオメカニクスを学ぶのに、手頃でわかりやすいのでおすすめします。
本の中でも文章での解説がありますが、何言ってんだかわからないので本を投げ出したくなる時がありますよね。
このような動きのシミュレーションは、頭の中だけだとわけわかんなくなりますが、実際に体を動かしながらイメジェリーを使っておこなうと、すんなり理解できてしまうもんなんですわ。
以上のような骨盤の動きが、歩行のときの動きの理解につながるんですね。(*^o^*)/~
お読みいただきありがとうございました。