こんにちは。感じてわかる体とこころのしくみ講座の稲田です。
普段僕たちが行っている、立ち座り・歩行・呼吸・休息・思考などは、無意識の行動です。
無意識は潜在意識の力によってコントロールされているので、良い悪いにかかわらず習慣化されて行い続けるわけですよね。
もし、この習慣に「良い習慣」と「悪い習慣」があるとしたら、あなたならどちらを選びますか?
その前にそもそも、良いか悪いかがわからないでしょうから、何か現状では達成できないことが起こったり、健康を損なったりということが起こって初めて気づくものですね。
それくらい、僕たちが普段行っていることというのは、意識して行っているのではなく、習慣になっているわけですね。
自己啓発作家のオグ・マンディーノさんによると、成功の秘訣で大切なこととして
ある習慣を変えるものは、新しい他の習慣だけである
と書いています。
脳科学的には、一旦、脳の神経回路が形成されて長期記憶に保存されたものは一生消えてなくならないそうです。
特に、無意識でやってしまうほど習慣化した動きなどは、何度も何度もくり返し行っているうちに、専用の神経回路ができあがってしまっているんですね。
なので、それを簡単に変えるということはとっても難しいんですよ。
長年の猫背姿勢が一回の指導で良い姿勢に変わるとか、O脚が一回の施術で治るとかは、脳科学からみるとでたらめですね。
でたらめというか、一時的に変化することはするんですが、変化が持続しないということです。
習慣を変える秘訣は、習慣を変えるのではなく、新しい習慣をつくることにあります。
あなたがもし、自分の歩き方を変えたいと思っているのなら、正しい歩行のしくみを知って、それを体で体感し、歩くたびにその感覚を意識化して毎日継続していくことです。
そうすることで、脳の中に「良い習慣」専用の神経回路が新しく作りだされるんです。
ここまでくれば、新しい歩行の動きが無意識に習慣化され、以前の習慣は消えはしないけれど、上位にのぼって来なくなるんですね。
脳のしくみを知ることで、自分がやっている動きの質を変えることに科学的な根拠が得られるので、指導にも自信がもてますよ。(^-^)/
お読みいただきありがとうございました。